こんにちは、川畑です。
今日は、定型発達の方がADHD持ちの当事者に対して、良かれと思って言った結果傷つけてしまうNGワードを中心に取り上げます。
どうしても定型発達とADHD持ちには、なかなか理解し合うまで、どうしてもハードルがあります。
この記事が、当事者(ADHD)と定型発達の方のコミュニケーションを円滑にする、1つの参考材料にしていただければ幸いです。
ADHD持ちが傷つくNGワード1.誰でも同じことで悩むよ
まず1つ目にご紹介する、ADHD持ちが傷つくNGワードは「誰でも同じことで悩むよ」です。
ADHD持ちの方が持つ典型的な悩みとして、
- 忘れ物が多い
- 失くし物が多い
- ケアレスミスが多い
といったものが挙げられます。
確かにこれらは、定型発達の方でもやってしまいかねないです。
でもADHD持ちは、忘れ物しかり、ケアレスミスしかり、そのやってしまうミスの量が桁違いに多いんですね。
なので当事者の気持ちとしては、定型発達のそれとはレベルが違うんですね。
例えば、定型発達の方が1週間のうち1〜2個忘れ物をするのだとしたら、ADHD持ちは1日に5個とか忘れ物をしてしまいます。
当事者としても、どうにか解決させたいのですが、なかなか同じミスをしないよう解決するまで、大量の試行錯誤を必要としてしまいます。
そういった“ミスの量が異次元に多い”という背景から、安易に「誰でも同じ悩みを持ってるよ」と言われてしまうと、努力不足で解決できてないと責められてるような気持ちになってしまいます。
といったことから、ADHD持ちが傷つくNGワードに「誰でも悩むよ」をあげました。
ADHD持ちが傷つくNGワード2.障害って個性の1つだよね
続いて2つ目にご紹介する、ADHD持ちが傷つくNGワードは「障害って個性の1つだよね」です。
これも当事者なら、よく言われてきたのではないでしょうか。
確かに発達障害の特徴の一面が、個性として光る時もあります。
ただ、そもそもその人の特徴が個性として成立するには、人の役に立ったり、他者に受け入れてもらう、といった前提条件が必要です。
例えば、ADHD持ちの“ケアレスミスが多い”という特徴1つとっても、同じ職場で働いている人間にとってみれば、「またこの人ミスばっかして…。」と迷惑がられてしまいます。
現状の日本で発達障害を個性にするには、そういった苦手な部分を克服するなり、周りがカバーしてくれる環境を構築するなり、血の滲むような努力を積み重ねなければ実現しません。
(例外的に、環境に恵まれてる方や、天性の才能でひゅひゅっとうまくいってる方もいますが、そういった方は発達障害持ちでうまくいってる方の中でも、さらにほんの一握りの方達です。)
当事者の感覚としては、安易に「発達障害は個性だ」と言ってくる人間ほど、(あぁ、私の特性を真剣に考えようと思ってないな)と受け止めてしまいます。
といったことから、ADHD持ちが傷つくNGワードの2つ目は「障害って個性の1つだよね」を挙げました。
ADHD持ちが傷つくNGワード3.うんうん、分かるよ〜
最後に3つ目にご紹介する、ADHD持ちが傷つくNGワードは「うんうん、分かるよ〜」です。
Twitterでアンケートを取ったり、ネットのいろんなページをリサーチした結果、「浅い共感はかえって傷付く」という声が多かったです。
僕も以前、人に悩みを打ち明けた時に「うんうん、そうだよね〜。分かるよ〜。」と共感されて(この人本当に僕の気持ち理解した上で言ってるのかな?)と、疑ってしまったこともあります。
発達障害持ちは、普通になれない事による疎外感や、普通への憧れの気持ちを強く抱いてきた、強いコンプレックスを持っている人が多いです。
定型発達の人たちは、僕たちにとって羨ましい存在なんですね。そんな人たちから「うんうん、分かる分かる」と共感されても、ちょっと(本当かな?)という気持ちになってしまうんですね。
人によるかもしれませんが、僕の場合は共感されるよりも「どうしてそう思うの?」とか「どういうふうにサポートしてほしいの?」と、深く掘って聞いてほしいです。
そのほうが(あっ、僕のことをちゃんと理解しようとしてくれているな)と、その姿勢に安心感と信頼と嬉しさを覚えます。
といったことから、ADHD持ちが傷つくNGワードの3つ目に「うんうん、分かるよ〜」を挙げました。
まとめ:お互い理解し合おうとする姿勢が大切
いかがだったでしょうか?
定型発達の方からすれば、発達障害持ちの方とのコミュニケーションは、普通のに比べて面倒臭い部分がたくさんあると思います。
そこに対する申し訳なさは、おそらく発達障害持ちの方ならみんな持ってると思います。
ただ、僕たちは定型発達の方からの歩み寄りがないと、この社会では生きにくすぎると感じる方が多いです。
もし、歩み寄ろうと思ってくださる方がいるのであれば、“あなたのことを分かってますよ”と示すよりも、質問などを使って、掘り下げて理解しようとしている姿勢を示した方が、当事者は喜ぶと思います。
もちろんこの方法や考え方が全ての方に当てはまるとは限りませんが、当事者が実際に感じていることの1つとして、参考にしていただけると嬉しいです。
というわけで、今回は以上です!最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
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